NHK記者結婚間近に過労死、火葬を前に婚約者が指輪

2017年10月14日

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

佐戸未和さんは、結婚することが決まっていた。荼毘(だび)に付される際、婚約者の男性が遺体に指輪をはめたという。両親が明らかにした。母親は「心から笑える日は一生来ない」と涙を流した。

 

 

 

「未和が生まれたのは私が31歳のとき。同じ31歳でこの世を去ってしまった。親としてわが子を守れなかった深い後悔の念にさいなまれている」。父親はそう心情を吐露した。メーカーの営業職で、死去の知らせは海外赴任していたブラジルで聞いた。一緒にいた母親は状況が分からず錯乱状態に。急いで現地をたち、夏場で損傷が激しかった遺体と対面した。

スポンサーリンク

 

 

 

「未来に平和を」という意味を名前にこめた。3人きょうだいの長女で、弟や妹の面倒をよくみる孝行娘だったという。05年にNHKに入局。鹿児島放送局での勤務を経て、10年に東京・渋谷の首都圏放送センターに異動した。亡くなった当時は東京都庁の記者クラブに在籍。5人の担当記者の中で佐戸さんが最も若く、「人間関係が希薄だ」とぼやいていたこともあったという。母は、過労死の原因の一つに「チームワークの悪さがあったと思う」と指摘した。佐戸さんは当時結婚を控えており、遺体を火葬する前、婚約者がその指に指輪をはめたという。

 

 

 

取材相手を訪問する「夜討ち朝駆け」が続き、トイレにも行けずぼうこう炎になっていたという。

 

 

 

死亡後、NHKの関係者から「記者の仕事は個人事業主のようなもので、休憩も、出勤時間も自由にできる」と言われた。

 

 

 

渋谷労働基準監督署は、死亡前1カ月間の時間外労働(残業)を159時間と認定した。父は携帯電話や業務用のパソコンを調べたところ、残業は209時間にのぼったと指摘。「なぜ(長時間労働が)放置されていたのか理解できない。労働時間管理はきっちりやるという職制の意識、組織のルールが厳格なら未和は死なずに済んだはずだ」とNHKの労務管理を批判。「未和は記者として、自分の過労死の事実をNHKの中でしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいると信じている」と述べた。

 

 

 

会見の最後、父は集まった記者に呼びかけた。「この場に未和と同業の記者の皆さんがいらっしゃる。自分のこととして考え、未和のような過労死で亡くなるということが絶対にないようにしていただきたい」

 

 

 

 

スポンサーリンク

Twitterでフォローする