“差別行為”ダルビッシュの寛容さがグリエル救った!?

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【ヒューストン=共同】米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは二十八日、ワールドシリーズ(WS)開催中の当地で記者会見し、二十七日のWS第三戦でドジャースのダルビッシュ有投手(31)を差別する言動があったとして、アストロズのユリエスキ・グリエル内野手(33)に対し、来季開幕から五試合の出場停止処分などを科すと発表した。

 

 

グリエルはダルビッシュから本塁打した後、ベンチで目尻を指で押さえて目を細くし、スペイン語でアジア人の蔑称「chinito(中国人の少年の意)」と口にした。

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グリエルは「私の行為で傷つけられた全ての人に心から謝罪する。深く後悔している」と声明を出した。コミッショナーはWSを出場停止にしなかった理由について「ア軍の他の24人へ影響があり不公平」などと説明したが、ボストン・ヘラルド電子版は「ダルビッシュがグリエルをWS出場停止から救った」という記事を掲載。

 

ダルビッシュは前日27日、「人類としてまた1つ学んで、前に行くステップにできれば(グリエルの行為が)ただのミスで終わらない。完全な人間はいない」と寛容な姿勢を示した。これについてマンフレッド・コミッショナーは「困難な状況で模範的な対応をした」と評価した。

 

世界中の注目が集まる頂上決戦で起きた人種差別問題を受け、ダルビッシュとグリエルの双方と話し合いを行ったというマンフレッド氏。会見では「彼はこの難しい状況を非常に模範的な形で対応した。このネガティブな出来事を、学びとより深い理解を得るための機会にしようと考えるのは、特筆すべきことだ」とダルビッシュの行動を称賛した。

米メディアもダルビッシュの懐の深さを高く評価している。地元紙「ボストン・ヘラルド」は「ユウ・ダルビッシュが人種差別のジェスチャーを行なったユリ・グリエルをワールドシリーズ欠場から救う」と特集した。

 

WSではペナルティが発効しないというMLB側の決定について、記事では「手ぬるいとみる人もいるだろう」と分析。しかし、WSでグリエルに出場停止処分が下った場合、選手協会が異議申し立てを行い、処分確定まで試合に出場することになっていたであろうというシナリオを予想。WS出場停止は歴史的な処分となる上に、アストロズのチームメートにとって「アンフェア」だとマンフレッド氏が語ったという3点から、今回の決定を「正しい判断」と評価している。

そして、この裁定に導いたのはダルビッシュの寛容さだったとも指摘している。

記事では「彼はこのドラマのヒーローとして現れた。毅然とした態度でグリエルの謝罪を受け入れることを選んだのだ」と称賛。もしダルビッシュが激昂するようなことがあれば、日本の野球ファンからのさらなる抗議も予想された。メジャーリーグと野球の国際的なイメージダウンの恐れもあっただけに、「ユウ・ダルビッシュはベースボールを救った。我々全てを救ったのだ」とも称えている。

 

 

 

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